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料理&パン・お菓子作りが趣味です☆
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NHKのBSプレミアムで新しい「獄門島」をやっていました。金田一耕助役は長谷川博己さん。この人って世間的には美男子の部類に入るのかな?他のキャストもそうだけど、雰囲気が都会っぽくて垢抜けてます。どう見ても、外の世界と隔離された孤島に住んでいる人には見えない…(°▽°)

それと!金田一が最後、和尚さんに激しい口調で迫る場面があるのですが、このように責めたりするのって何か違うのでは……。何故なら、横溝作品はみんなそうですが、これ以上ないくらいの悲しすぎる悲劇だから。同じ殺人でも、誰かを守ろうとするが故の犯行だったり、我々にも共感できる感情があるのです。だからそんなに責めないで!と思ってしまった。

数日後、オリジナルの「獄門島」を観ました。何度も観てるけど…。まずこちらは映画だから当たり前なのですが、映像がきれい。テレビのはビデオで撮ってるから映像にのっぺり感があって、暗い雰囲気が上手く出てない感じがします。でも、テレビでも「鬼平」などは映画用のフィルムを使用しているから、奥行を感じられる。ストーリーに負けない影像美になっています。素人の私でも露骨に分かるくらいですから、お金をかけるところにはかけてほしい!

それからやはり俳優陣、大原麗子さんはすごく美人なのに蔭のある感じがあって、田舎の風景にしっくりくるなぁ…。亡くなってしまって本当に残念です(T_T)。昔「少し愛して。ながーく愛して。」という台詞でお酒のコマーシャルに出ていたけど、現代のハイボールの女優さんより色気があるかも…(〃▽〃)。

ところで先日のBSプレミアム「深読み読書会」は横溝正史特集でした。小説家が数人集まって「犬神家の一族」を読みながらワイワイ話すのですが、これが結構面白い。それによると、横溝作品には戦争への復讐が込められているという。作品には出征とか、負傷して復員したりという設定がありますが、戦後の時代って傷痍軍人は見て見ぬふりをされてたそうなんです。
私も子供の頃、うっすらと見た記憶があるのですが……上野公園で手足を失った人が道端にござをひいて、通行人からお金をもらったりしていました。肘や膝から下は、義手・義足とは言えない金属の棒みたいな物をつけていて「あの人なに?」と訊くと母親から「じろじろ見ちゃだめ!」とか言われて……

こういう人たちって国から保障とか出てなかったのでしょうか。だとしたら本当にひどい話です。たぶんあの人たちは、在日韓国人の元軍人の方だったのかもしれません。彼らは日本軍として戦争に行ったけど、戦後の恩給などはなく、また祖国に帰ることもできず、あのように生きるしかなかったのかも……。散々利用しておいてひどすぎです。大島渚さんが作った「忘れられた皇軍」というドキュメントがあるそうですがいつか見てみたい。(←再放送なかなかやらない(*_*))。横溝正史は戦争が大嫌いだったそうです。だから、こんなふうに社会の底辺にやられている人にスポットを当てたかったのかもしれません。深読みしたことがなかったから、そんな話を聞いて名作の源泉に触れたように思いました。
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