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料理&パン・お菓子作りが趣味です☆
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BS12で放送している「銀幕の大女優」シリーズ(°▽°)。「キューポラのある町」を見ました。この間見た悲しすぎる映画に比べると、小百合さん演じる女子中学生ジュンは、気が強くて活発な女の子だから、見ていてすがすがしい。泣きながら見る映画は悲しいから、こちらの方が安心して見れる…(°▽°)
「ミコ」役の時より少し幼い感じだけど、表情にりりしさがあります。これから世の中が劇的に変わっていこうとする時代、飲んだくれのお父さんがいて家は貧乏だけど、「私は絶対高校に行くから!」と負けず嫌いなところも。この時代、高校進学はエリートだったのでしょう。

そして驚いたのが、回りに朝鮮の人達がたくさんいたこと。ジュンの友達や、ジュンの弟の友達にも普通に朝鮮の子がいるんです。その子たちが、当時国も推し進めていた北朝鮮帰還事業にのって、朝鮮に帰って行く場面がありました。「あそこは新国家建設中だから、きっと幸せになれるよ!良かったね!」って。駅前でお別れする人の名前を書いたのぼりを掲げて、皆で歌を歌います。実際もこんな風に送り出してあげたのでしょう。でも、北朝鮮に渡って行った人達は、あの後どれほど苦労したんだろう?自由に行き来出来ると思っていた出発前の見送りが、今生の別れになるなんて……希望に燃えて祖国に帰って行く人達を見るのは切なかったです。劇中にもジュンの「一人が5歩進むより、10人が1歩ずつ進む方がいいのよ!」なんてセリフが出てきます。それから女子工員が昼休みのコーラス部で合唱する歌も、「一人で悩まないでみんなで乗り切ろう」という内容だったので、現代とはずいぶん違う社会だったんだな……って感じです。カルチャーショック
(○_○)!!

親の気も知らず、時には生意気なことを言って反発するジュンだけど、でも、いろんな経験をして夢見るだけの少女時代とはきっぱり訣別、最後のシーンでは未来を見据えた大人の顔になっています。貧乏だから高校は定時制だけど「働きながらいろんな勉強をするんだ!」っていう情熱あふれるジュンを心から応援したくなる。彼女を通して「これから良い時代になる!」という確信をみんなが持っていたことがよくわかります。
だけど、それからわずか50年後の日本が、少子化とか認知症1000万人、残業100時間!その他色々で大変な社会になってるって知ったらどんなにびっくりするだろう……こんな社会で、若者がかつてのジュンのようにキラキラした目を持つのは難しいかもしれません…映画を見たいちばんの感想は、この輝きを失わせてはいけないよねということでした。

歴史の証言としても貴重な映画ではないかと思いました。
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