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黒澤映画の「天国と地獄」を初めて観ました。長い映画だったけど面白すぎてあっという間でした。キャストが豪華、例えば、一瞬しか出ない靴工場のおじさんが初代水戸黄門だったんです!(゜ロ゜)それから、当時の風俗・町並など50年前の横浜の様子がよくわかります。昔の映画って貴重な歴史資料ですね。

物語冒頭、誘拐事件が発生します。これから観る方に悪いので詳しくは書かないでおきますね!特急こだまが鉄橋を渡る束の間、身代金を投げる場面は圧巻でした。本当に走っている電車の中から撮っているのでNG出したら大変だなぁ、とか(笑)。場を盛り上げる音楽とかも何もなく、役者の力だけで見せてるのもすごいです。

映画の後半は、犯人・竹内に焦点が移っていきますが、ヘドロの浮かぶ川のそばの、3畳1間のアパートに住んでいます。この時代、まだまだ日本は貧しかったんだなぁ……そして驚いたのは、横浜の黄金町。たくさんのヒロポン中毒者が、虚ろな目をして道端に溢れているのです。当時の黄金町は、本当にこんな感じだったらしい。今でもこの界隈は怪しい感じだけど…。全然関係ない話ですが、私の母は(ひろこ)という名前なので、ヒロポンって呼んでいるんですけど、このあだ名はやめようかなぁ…(笑)

ところで1963年に起きた「よしのぶちゃん誘拐事件」は、犯人・小原保がこの映画をヒントに計画したのだそうです!この事件で要求された50万円の身代金は当時としても高くはなかったらしく、大金というとそれ以上想像できなかったのかもしれません。翌年が東京オリンピックで、国民はずいぶん盛り上がっていたイメージがあるのですが……実際は多くの人が日々の暮らしだけで精一杯だったのでしょう。

この事件のことは数年前の「刑事一代」というドラマを見て知りました。平塚八兵衛という伝説の刑事の物語だったのですが、犯人役の萩原聖人さんの演技が光ってました。主役の渡辺謙さんにも負けない存在感。最近見ないけどどうしてるんだろう?犯人が平塚八兵衛に宛てた「今度生まれ変わったら、善き人になって社会のために尽くしたいと思います。差し入れの茄子の漬け物美味しゅうございました」という、最期の手紙がとても印象的でした。

人は弱いから、貧乏だったり悲惨な境遇にあったりすると、負けてしまうこともあるけど、「弱くたっていいじゃん?一緒にがんばっていこうよ?」と言ってそばにいてくれる人がいたら、良心を失わずに済んだのかもしれないなぁ……。「天国と地獄」の最後もちょっとやるせない終わりかたでしたが、見所はたくさんありますのでぜひご覧になってみて下さい(^o^)。
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