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料理&パン・お菓子作りが趣味です☆
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毎週土曜日の「報道特集」という番組では、普通のニュースもやるのですが「今日の特集」コーナーがなかなか力作で、見るたびに心が揺さぶられます。

先日は、長崎に住む「和さん」という男性が独り暮らしに挑戦するドキュメント。和さんは生まれつき筋肉が萎縮する病気で、お母さんの24時間介護を必要とする方です。声も小さくしか出せないので、囁くような言葉に耳を傾けます。かすかに動く指でパソコンを操作してニュースを読んだりしています。その彼が「独り暮らしをしてみたい」と一念発起‼もちろん24時間誰かが看ていないといけないので、完全に独りではないのですが、このチャレンジ精神がすごい。「お母さんに苦労をかけたくない」「両親がいなくなっても一人で生きていけるようにしたい」と考えて決めたそうです。

日常生活を送るためのヘルパーさんを確保し、アパートも契約して、年金など限られた収入の中から食材も買います。ちゃんと家計簿もつける!食事は、喉から飲み込めず胃に注入しているのに、メニューもちゃんと考えて……「今日はカニかまと野菜のオイスター炒めだよ」って。

お母さんは、和さんが家を出るとき涙ぐんでいた。そこにはいろんな涙があるのだろう…寂しさももちろんあると思うけど…母だから「健康な体に生んであげたかった」という気持ちはあると思います。「そうすることができなくてごめんね」という気持ちも…自分が母だったらそんな風に思っていたかもしれません。だけど和さんは「私は幸せです」ってはっきり言っていた。お母さんが聞いたらとても嬉しい言葉だと思います。「お母さん、私を生んでくれてありがとう」と同じ意味だから。一般的な親孝行(旅行に連れていくとか)はできないけど「これからはお母さんの好きなことをして下さい」と言う優しい心がなによりの親孝行ではないでしょうか。だけど彼も年頃の男性だし、みんなと同じように独立したいって思うのは当たり前なのかもしれませんよね。

番組の中で和さんが「可哀想って思われるのは嫌だ」というようなことを言っていて、ドキリとした。じつは私は、動けない彼の姿に「お気の毒だな…」と思っていました。食べる楽しみもないのにメニュー考えたりなんて、私にはできないな……って。だけど、人を哀れむということはとても傲慢で上から目線な行為なんですね…自分がそういう目で見られたらすごく嫌なのに。

「あなた達は不幸」という一方的な押し付けがあったから相模原の事件にもつながってしまったのです、と和さんは考えています。何でも持っていて幸福そうに見えても、その人にしかわからない悩みがあるかも…。その逆もまたあり…「幸せかどうかを決めるのはその人自身」と彼が言っていましたが、本当にその通りだと思います。

ハンデがあったりいろんな事情があっても「私は幸福です」と言える社会を作っていかないといけないな…と感じました。
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