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料理&パン・お菓子作りが趣味です☆
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先日、NHKのドラマ『お米のなみだ』を観ました。
これは仙台開局80周年記念に製作された番組で、
はじめは東北限定で放送していたようなのですが、
テーマが地方にとどまらない内容でもあり、
全国放送が決定したのだということです。

昨今の米事情は、高温不稔とうい現象が徐々に起きつつあり
今後の米不足がたいへん懸念されているといいます。
高温不稔とは、7,8月の気温が35度を超えると
受粉がうまくできなくなり稲が実らなくなるという現象です。
高温だけでなくCO2の増加も一因になっているのだということです。
日本ではまだ露骨に高温不稔が起きているわけでは
ないそうですが、本来透き通っているはずの玄米が
白濁していたりと、すでに兆候が現れているのだそうです。

舞台は宮城県の鳴子。
エルニーニョによる猛暑が予測されたある年、
秋の大凶作を見越して青田買いを命じられた
商社の女性を主人公に物語が進んでいきます。
でもそう簡単に農家の人は売ってくれなくて・・・
彼女はお米が大嫌いで絶対に食べようとしない・・・
それはなぜなのか、最後まで謎に包まれています。
やがて彼女の悲しすぎる過去が明らかになって・・・

切なくて思わず涙が出そうになりました。
しかし、ストーリー自体は架空のものですが
お米をめぐる状況は現実に起きていることを盛り込んでいます。
そうした点はシビアな目線で物語を追っていくこともできました。
たくさんの人に見てもらいたいドラマだと思います。

減反政策に振り回されながら、
鳴子の農家の方々は懸命に田んぼを守ります。
そのひとつに、『鳴子の米プロジェクト』というものがあることを知りました。
地元の人たち(旅館など)がここで採れたお米を優先的に購入するのです。
それは少し割高な値段になっているのですが、
このことが鳴子の農家を守ることにもつながり、
地域ぐるみで地元の農業を守っていこうというものです。

最近、小麦が値上がりしてお米の価値が再評価されています。
お米を使ったパンやラーメンなども製粉技術の向上でどんどん
作られるようになってきました。
もっともっとお米を大切にして、
日本の主食を守っていきたい・・・と強く思いました。

ところで、私の両親は二人とも東北出身で
家の周りは田んぼや畑だらけです。
このドラマを観ていたら、田舎の風景がそのままで
おじいちゃんのあったかい東北弁(ズーズー弁とも云います)
がたくさんでてきて、なんとも懐かしい気持ちになりました。

何事もコツコツと積み上げていく忍耐強さを持った東北人は
まさに日本人の良い部分をたくさん持っている人たちだと思います。
美しい田園風景は、そうした人たちによって
守られているのだと感じました。
いろんな思いが詰まった『なみだの形』をしたお米。
これからもこのなみだのお米を一粒も無駄にせず、大切に頂こう・・・
という気持ちです。
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